【第1回】勉強が続かない子が変わった!家庭でできる“試してよかった”工夫集

今日もやらなかったにサヨナラ

 「勉強しなさい」と言っても、なかなか始めない。ようやく始めたと思ったら、すぐに気が散っている。

 こんな日々に、ため息が出る方も多いのではないでしょうか。

 

 「やる気がないのではなく、やり方がわからないだけかもしれない」。

 そんな視点で取り組み方を変えたことで、少しずつ家庭学習が前向きになったという声をよく耳にします。

 今回は、家庭でできるちょっとした工夫やアイデアを紹介します。

 

常に声かけしてるのに勉強しない子

 子どもが勉強しない理由はさまざまです。

  • 「やらなきゃ」とは思っているけれど、始められない
  • 勉強がつまらない、難しいと感じている
  • 他に楽しいことがありすぎる

 そのたびに声をかけ、なだめたり叱ったりする日々。

 実はこの繰り返しこそが、親子の信頼関係や学習習慣を遠ざけていることもあります。

 

どんな工夫が効果あった?

 家庭で実際に効果のあった工夫として、次のようなアイデアがよく紹介されています。

  • やることを一緒に決める
  • 短時間でも「できたね!」と声をかける
  • 時間や内容を記録して見える化する
  • 小さな達成ごとに、好きなシールやスタンプを貼る
  • 宿題+プラス1問で達成感を

 一番のポイントは、「子どもが自分から動けた」と感じられる体験をつくることです。

 

筆者の経験(モチベーションの変化)

 筆者自身もまた、学習に対する姿勢は年齢とともに大きく変わってきました。

 

 小学生:親の言うことは絶対 「やらされ勉強」

  親に言われるまま机に向かっていたけれど、自分から進んで取り組むという感覚はありませんでした。

 

 中学生:順位を意識して努力 「ストイック勉強」

  成績に敏感になり、テスト前は自主的に時間を決めて取り組むことが増えました。モチベーションは結果でした。

 

 高校生:遊び・ゲーム優先 「楽しさ重視」

  遊びやゲームの世界が面白すぎて、勉強は後回しに。

  ただ、短時間でも集中するために「タイムアタック」的な工夫をすることもありました。

 

 受験期:やることリスト・マップ 「見える化・計画重視」

  勉強時間より「計画と管理」がカギだと気づき、ToDoリストやチェックマップを駆使して乗り切りました。

 

工夫の方向性は子どもの性格や時期で変わる

 筆者の経験からもわかるように、勉強への取り組み方は「年齢」「性格」「目標」によって変わります。

  • 小学生:親の働きかけ+ゲーム性でやってみる気持ちに
  • 中学生:自分の成績や評価がやる気の源になる
  • 高校生:楽しいこととのバランス、おもしろさで続ける
  • 受験期:やるべきことの見える化と自己管理がカギ

 家庭の中で、子どもに合ったモチベーションのスイッチを見つけてあげる工夫が、何よりも力になります。

 

実際に効果があった工夫事例

 【ケース1】 「ポイント制」でやる気UP → 宿題を終えたら1ポイント、10ポイントでシール交換。

 【ケース2】 「タイマー学習」で集中力アップ → 15分だけ集中→5分休憩の繰り返し。

 【ケース3】 「くじ引き勉強法」でワクワク感を演出 勉強内容をくじで決める。今日は何が出るかな?

 【ケース4】 「ごほうびシート」でモチベーション継続 漢字10個でシール1枚。30枚たまったら図鑑がもらえる!

 

 そしてそれらを、ゲーム的な要素で補強してあげると、 より楽しく、持続可能な勉強習慣につながります。

 

次回予告

 次回は「勉強をゲームにする」という視点から、子どもが前向きに取り組めるアイデアを紹介します。