今日もやらなかった…にサヨナラ
「勉強しなさい」と言っても、なかなか始めない。ようやく始めたと思ったら、すぐに気が散っている。
こんな日々に、ため息が出る方も多いのではないでしょうか。
「やる気がないのではなく、やり方がわからないだけかもしれない」。
そんな視点で取り組み方を変えたことで、少しずつ家庭学習が前向きになったという声をよく耳にします。
今回は、家庭でできるちょっとした工夫やアイデアを紹介します。
常に声かけしてるのに勉強しない子
子どもが勉強しない理由はさまざまです。
そのたびに声をかけ、なだめたり叱ったりする日々。
実はこの繰り返しこそが、親子の信頼関係や学習習慣を遠ざけていることもあります。
どんな工夫が効果あった?
家庭で実際に効果のあった工夫として、次のようなアイデアがよく紹介されています。
一番のポイントは、「子どもが自分から動けた」と感じられる体験をつくることです。
筆者の経験(モチベーションの変化)
筆者自身もまた、学習に対する姿勢は年齢とともに大きく変わってきました。
小学生:親の言うことは絶対 →「やらされ勉強」
親に言われるまま机に向かっていたけれど、自分から進んで取り組むという感覚はありませんでした。
中学生:順位を意識して努力 →「ストイック勉強」
成績に敏感になり、テスト前は自主的に時間を決めて取り組むことが増えました。モチベーションは“結果”でした。
高校生:遊び・ゲーム優先 →「楽しさ重視」
遊びやゲームの世界が面白すぎて、勉強は後回しに。
ただ、短時間でも集中するために「タイムアタック」的な工夫をすることもありました。
受験期:やることリスト・マップ →「見える化・計画重視」
勉強時間より「計画と管理」がカギだと気づき、ToDoリストやチェックマップを駆使して乗り切りました。
工夫の方向性は子どもの性格や時期で変わる
筆者の経験からもわかるように、勉強への取り組み方は「年齢」「性格」「目標」によって変わります。
家庭の中で、子どもに合った“モチベーションのスイッチ”を見つけてあげる工夫が、何よりも力になります。
■ 実際に効果があった工夫事例
【ケース1】 「ポイント制」でやる気UP → 宿題を終えたら1ポイント、10ポイントでシール交換。
【ケース2】 「タイマー学習」で集中力アップ → 15分だけ集中→5分休憩の繰り返し。
【ケース3】 「くじ引き勉強法」でワクワク感を演出 → 勉強内容をくじで決める。今日は何が出るかな?
【ケース4】 「ごほうびシート」でモチベーション継続 → 漢字10個でシール1枚。30枚たまったら図鑑がもらえる!
そしてそれらを、ゲーム的な要素で補強してあげると、 より楽しく、持続可能な勉強習慣につながります。
次回予告
次回は「勉強を“ゲーム”にする」という視点から、子どもが前向きに取り組めるアイデアを紹介します。