【第4回】ひとりじゃない!協力プレイで家庭学習を楽しくゲームに

1.勉強は孤独になりやすい

家庭学習というと、「机に向かってひとりでコツコツ」というイメージが強いですよね。けれども、ひとりでの勉強はどうしても孤独になりやすく、続けるのが難しいものです。そこで取り入れたいのが「協力プレイ型」の学習法です。

2.協力プレイがもたらす効果

勉強に「一緒にやる」要素を加えると、次のような良い変化が生まれます。

 

✅ 仲間意識が生まれて、やる気が出やすい

✅ 人に説明することで理解が深まる

✅ 親子・きょうだい間のコミュニケーションが増える

 

 さらに、協力プレイは インプット(知識を得る)アウトプット(知識を使う・伝える) を自然に組み合わせられる点でも効果的です。

3.インプットとアウトプットを意識した協力プレイ

インプット:教科書や参考書を一緒に読む、調べ学習を進める

アウトプット:学んだことを相手に説明する、問題を出し合う、作品やプロジェクトを仕上げる

このサイクルがあることで、知識が「聞いただけ」で終わらず、実際に「使える力」として定着します。

4.家庭でできる協力プレイの工夫(具体例)

❶親子で「先生役」と「生徒役」を交代する

子どもが先生役をして、学んだことを自分の言葉で説明したり仮想の授業をすることでアウトプットになり、理解が整理されます。「やるモン」では、アイテムカードに「勉強した内容や解き方を説明する/エアー授業」という要素を設けています。

❷きょうだいや友だちどうしで「クイズ対戦」

問題を出し合うのも答えるのもアウトプット。両方を同時に経験できます。「やるモン」ではアイテムカードに「学んだ内容を家族や友だちへクイズとして出す」としてアウトプットの要素を取り入れています。

❸学習内容を「共同プロジェクト」にする

地図を作る、調べ学習をまとめるなどは、知識を集めるインプットと、形に残すアウトプットがセットになります。

5.楽しく続けるコツ

協力プレイを長続きさせるには、いくつかポイントがあります。

  • 勝ち負けだけでなく「一緒にゴール」を目指す

  • 年齢差があっても「役割分担」で調整する。クイズを出したり説明を求める場合も正解を知らなくても大丈夫です。

  • ゲーム感覚のルールを少し加えて遊び心を持たせる

 

「教わる」「覚える」だけで終わらず、説明や作品作りにつなげることで、学びがぐっと深まります。

6.まとめ

家庭学習は、ひとりで机に向かうだけが正解ではありません。親子やきょうだいで「協力プレイ型」に変えてゲーム化することで、勉強はぐっと楽しくなり、理解も深まり、家族の絆も強まります。

そして、協力学習を通して インプットとアウトプットのサイクル が自然に回り出すことで、知識はより確かな力に変わっていきます。

 

「一緒に学ぶ」ことこそが、勉強を続ける大きな原動力になるのです。